※前回までのあらすじ※
マシロの島に住む、シロクマたん。
森を散歩していると、とっても珍しいキノコを見つけます。
そのキノコを調べて見ると「シロシロキノコ」。
そんなシロシロキノコはシチューにするととっても美味しいらしいのです。
そしてシロシロキノコを食べると幸せになれる・・・
シロクマたんはみんなと一緒に食べようと、友達を集めようとします。
しかし携帯電話の電波がないので、まずは携帯電話の電波があるところをさがすため、
歩き始めます・・・
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◆第二話◆
シロクマたんは歩きはじめます。
まずは森の中を少しさがしてみようと、電話を所々で止まっては高く上げて。
「ん〜ぜんぜん電波ないや・・・」
どうゆうわけかマシロの森は電波があまりないようです。
シロクマたんはそれでも歩きまわります。
「ちょっと休憩しようかな」
シロクマたんはそう言うと、ちょうどいい大きさの切りかぶをイスがわりにしてすわりました。
携帯電話とシロシロキノコを眺めながら、シロクマたんは考え込んでます。
と、そこへ。
「シロクマたん、こんにちは」
そこにマシロの森に遊びにきていたニワトリの親子がきました。
ニワトリの親子はシロクマたんに聞きました。
ピヨコちゃん「シロクマたん、いったいなにを悩んでいるの?」
トサカおじさん「シロクマたん、いったいなにを悩んでいるのだ?」
シロクマたんは少しびっくりしながら答えました。
シロクマたん「こんにちはトサカおじさん、ピヨコちゃん。僕こまっているんだ。」
ニワトリの親子はシロクマたんのお友達のようです。
ピヨコちゃん「どしたの?」
トサカおじさん「どしたのだ?」
シロクマたんは、2人にシロシロキノコを見つけた話をしました。
シロシロキノコで作った料理は、1人で食べるとしあわせ1つ。
シロシロキノコで作った料理は、2人で食べるとしあわせ2つ。
シロシロキノコで作った料理は、みんなで食べるとしあわせたくさん。
ピヨコちゃん「よかったね、シロクマたん」
トサカおじさん「よかったのだ、シロクマたん」
シロクマたんは、あわててこう言いました。
シロクマたん「だからみんなで食べたいんだっ!トサカおじさんも、ピヨコちゃんも一緒に食べよ?そしてもっともっとたくさんの友達をあつめて、シチューを食べたいんだよ。だから電話をかけてみんなを集めたいんだけど・・・」
ピヨコちゃん「でもなんでこまっているの?」
トサカおじさん「でもなんでこまっているのだ?」
シロクマたん「うん、電波がなくて電話がかからないんだ・・・」
ピヨコちゃん「なら、一緒にさがす!」
トサカおじさん「なら、一緒にさがすのだ!」
シロクマたん「いいの?じゃあお願いします!」
そして三人は電波をさがすため、一緒に歩きはじめました・・・
第三話へ
「そうだこのシロシロキノコを使って、
今日は美味しい物を作って、みんなに食べさせてあげたいなぁ・・・」
シロクマたんは言いました。
ある朝、シロクマたんは目をさますと森に散歩に出かけました。
そこでめずらしいきのこを見つけました。
白くて大きくて凄くいい香りがします。
「これシロシロキノコかなあ〜♪」
シロクマたんは持っていたマシロの森のキノコ図鑑で見つけたキノコを調べはじまました。
マシロの森にはとてもめずらしい植物がたくさんなっているそうです。
「うん、やっぱりシロシロキノコ!」
マシロの森のキノコ図鑑には、シロクマたんが見つけたキノコとまったく同じキノコが載っています。
◆マシロの森のキノコ図鑑11ページ24行目◆
〜シロシロキノコ〜
・マシロの森のマシロの木の根元に生えるキノコ。
年に1度だけ、1本の木に1本しか生えないキノコ。
生える時期は、だれも知らない、分からない。
・シロシロキノコは真っ白で大きい。
とってもとっても、甘い香りのするキノコ。
・料理にはシチューが一番。
カレーもいいけど、パスタもいいけど、白いシチューが一番美味しい。
お鍋もいいけど、焼いてもいいけど、白いシチューが一番美味しい。
☆シロシロキノコのキノコ言葉☆
・シロシロキノコで作った料理は、1人で食べるとしあわせ1つ。
・シロシロキノコで作った料理は、2人で食べるとしあわせ2つ。
・シロシロキノコで作った料理は、みんなで食べるとしあわせたくさん。
シロクマさんは、はじめて見つけたシロシロキノコをながめながらニコニコしています♪
「そうだこのシロシロキノコを使って、
今日は美味しい物を作って、みんなに食べさせてあげたいなぁ・・・」
シロクマたんは言いました。
「そうだっ お友達を呼んで、みんなでシロシロキノコのシチューを食べよう!」
・・・でもシロクマたんのお友達は、みんなバラバラに住んでいます。
マシロの島に、バラバラに住んでいます。
そこで、シロクマたんは考えました。
「この電話でみんなを集めようっと」
シロクマたんは最近持ち始めた携帯電話を使おうとしました。
「あれ?」
どうしたのでしょう・・・
シロクマたんは困った顔をしています。
「電話が使えない・・・」
そうなのです。
マシロの島は電波があまりないのです。
「まずは電波をさがそう♪」
シロクマたんは携帯を空にかざしながら、トコトコと歩き出しました。
第二話へ